目:
マークIII(およびSC,SG,MasterSystem)のジョイパッドは非常に使いにくい.
そこで,コネクタが同じ形状をしており,しかも市場に出回っていたMSX用
のジョイスティックを使おうと思った人は多いと思う.しかし,MSX用の物
をそのまま挿しても,ボタンが1つしか効かない.これはマークIIIパッドの
コネクタのピン配置が,MSXのそれと異なるためである.
マスターシステムを使う人ならば,
メガドラのジョイパッド(純正6Bパッドは最高!)/スティックを使えば良いが,
マークIII以前のハードを使っている人ならば,何とかならないかと思うはずである.
MSXのコントローラ端子の仕様はATARI仕様と呼ばれ,
MSXの他にもPC-6001mk2,X1,X68000,FM-Townsなどさまざまなマシンが対応していた.
なお3DOのコントローラも端子の形は同じであるが,
仕様が違うようだ(これについてはそのうち調査する予定).
以下ではMSXのジョイスティックをマークIIIで使う方法について説明する.
まずマークIII用,アタリ仕様それぞれのパッドのピン配置について略図
にて説明する.ジョイパッド(のようなもの)の左にあるのは,パッドに
ついているコネクタを外からみた場合に,どのピンが何に対応しているか
を表している.ボタンの配置が逆になっていることに注意して欲しい.
_____________ +-------------+
\ x R L D U / | U |
\ 2 G x 1 / /~| L+R (1)(2)| G:GND(COMMON)
~~~~~~~~~ \_/ | D | x:未接続
+-------------+
Fig.1, Pad Controler for SC,SG,MK3,MS
_____________ +-------------+
\ x R L D U / | U |
\ x G 2 1 / /~| L+R (2)(1)| G:GND(COMMON)
~~~~~~~~~ \_/ | D | x:未接続
+-------------+
Fig.2, Pad Controler for MSX
つまり,もし単純に2つのボタンを使うだけならば,
(何らかの方法で)ピンを1本差し替えるだけで良いが,
ボタンの配置(左右)も一致させるなら,
2本を差し替える必要があることに注意しなければならない.
なお「差し替える」方法としては次のような方法が考えられる.
末端のコネクタ部分をバラして,金属端子を差し替える.
コントローラをバラして,接続ケーブルをつなぎかえる,
コントローラとゲーム機との間に(自作の)変換アダプタをつなぐ.
テスターなどで,うまくできたかのチェックをする方法としては,
GNDに一方の端子を,もう一方をチェックするボタンに対応する端子に接続し,
ボタンを押した時に抵抗値が0になるかどうかをチェックする.
セガから発売されていたSJ-300Mというジョイスティックは,
セガ/ATARI仕様の切替えスイッチが付いてるからこれを使うといいぞ.
(←って手に入らんってば,普通) 楽しい工作の第2回で,メガドライブ用のマルチタップや,
3DO用のカプコンスティックの根本部分を使った変換アダプタ作りをやるらしいぞ.
メモ:
セガマークIIIでは本体のメスコネクタの7,8ピンともGNDらしい.
ΣからマークIIIでも使える変換アダプタが出てたような…
目次へ